生還

日曜日
日当直。いきなり臍の左を痛がる女性襲来。すぐに検査はできないとあれほど。相当な痛がり方なので、仕方なく検査技師オンコール。CT撮ったら尿管結石じゃんか。痛がるところ間違えていますよ。叩打痛検査しても「いや、それは痛くないっすね」とか何やねん。3時間の格闘の上、どうにか帰宅させた。
続いて施設からの刺客。入居者が嘔吐を繰り返しているから診て欲しいと。受けたら99歳。いや、もう充分でしょ。無論施設が患者を持って帰るわけもない。むしろストレッチャーごと置いて帰りやがった。一番入院させたくない病棟に入院することに。案の定夜間に病棟から6回もかかってきやがった。氏ね。
上記の方を入院させて、さあ寝ようと思っていたら別の病棟からコール。
看「心肺停止寸前でとにかく来てください」
俺「その人はDNア」チンッ
切りやがったぞこいつ。
で、病棟に行ったら看護師に病室に押し込まれた。で、患者の家族がずらっと並んでいるんよ。どうすんだよ。名前も分かっていないんだぞこっちは。疾患も分からんし、蘇生もどこまでやるか分からんし。てか、どう見ても死んでるよね。いつも見ているのと同じだよ。このまま看取っちゃって良いのかな?時計も持ってないし。もうだめぽ
そんなこんなで厳しい夜間を過ごした。
朝6時、下痢が止まらない女性からコール。検査できなくても診て欲しいとか訳分からんこと言う。仕方ないので受けたら、来院7時20分。引き継ぎ7時半。ふざけんな。

とっくに月曜日
解剖。眠すぎるので一番楽そうなの選んだはずが、一番大変だった。14時過ぎに終了。16時に当直へ出発。その間の記憶なし。
当直は完全試合。20時就寝、3時半起床。なんだこれ。

火曜日
先延ばしが限界になった鑑定書作成。1年前にあんだけ病理やったのに、組織の見方すっかり忘れちまったよ。16時に当直へ出発。当直はまたもや完全試合。平和が一番。19時就寝、2時半起床。おかしい。

水曜日
解剖参加。12時過ぎに離脱して健診のバイトへ。3時間で59人。疲れた。疲れすぎていて、帰り道pチンコ。10kストレート負け。引退。大学に戻って上の先生と実験の相談。少し光が見えたか。20時前に帰宅。

とにかく疲れた。明日は執刀。もうだめぽ